| 憲法手帳雑記 2005年10月 |
| ◆10月30日(日) 自民党の「新憲法草案」が発表されている。対象表になっている。逐条的にも意見を述べるべき時だ。重要なのは何より、これが従来の「改憲」論を大きく踏み出したどころか、まさしく「新憲法」を「制定」するつもりなのである。今、日本はそこまでの政変はない。鉄建公団訴訟主任弁護士の加藤晋介さんが、この草案をさして、哲学がないと言われた。貫くべき普遍的な思想がないから、肝心な文言をあっさりと削除してすませようとしている。「わたし」の意見を、「わたし」の考えを、今こそ出しあう時だ。憲法を生かす板橋の会では11月2日に駅頭宣伝をする。 http://www.jimin.jp/jimin/shin_kenpou/shiryou/pdf/051028_a.pdf *pdfファイルです。 今日、すばらしい仲間たちと「コント」にとりくむ。やあやあ、なんとも、仲間の潜在能力に脱帽だ! 「笑い」をわたしらはまだまだ武器に出来ていないなあ、なんて理屈はともかく、可笑しくて可笑しくて、ホント不思議なのである。来月7日の「増田集会」お楽しみに! ところで、その増田さんの外国人記者協会での会見の模様がビデオで見られる。ぜひご一覧あれ。あまり長い期間は見られないと思う。 ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/ 沖縄普天間基地の県外移転を求める沖縄県民集会5000人の結集の報道。参加の若い女性の凛とした発言に聴き入る。 庭の柿の木、もう実が鈴なりなんてもんじゃなく…。裏の(ちがう、隣の)お宅に張り出した枝を放っておけば迷惑になるだろうし。そろそろ気が気じゃなくなってきた。 |
| ◆10月28日(金) 「厚木基地監視行動の逮捕報道について抗議し、報道の使命と責任を果たすことを強く求める声明」がまわってきた。私たちの知る権利をなんとか守ろう、政権党の暴走を許さない監視役 として、報道機関にたいする期待は大きなものがある。しかし、10月15日、神奈川県警によって起こされた厚木基地の監視行動に対する逮捕事件の報道について、以下の点で強く抗議するものである。 1)逮捕の状況について各紙の報道内容が違い、警察の一方的な情報のみであること。 2)被拘束者の氏名、住所、職業を明記したこと。 3)見出しが「市職員逮捕」とか「3公務員を逮捕」等、公務員が悪事を働いたと印象づけようとするものであること。 報道機関のこうした権力に阿るような、先走り的、或いは受け売り的筆致がいかに民主主義の基盤を蝕むものかを考えて欲しいと思う。 |
| ◆10月23日(日) 昨日から全国レベルの交流会に参加してきた。紺碧の海を見下ろす熱海の国民宿舎であるが、近所の梅園の紅葉を楽しむのは会議が終わってからとあきらめる。仕事もいくつかとパソコンを抱えていったが、部屋の暗さにこれもあきらめ、同室の女性がスケッチブックを広げ、まつぼっくりのイラストを描いて居る間、先に温泉に浸かったらなんでもいいから寝かせて状態になってしまった。6時に携帯のアラームが鳴るまで熟睡。熟睡というと良かったことのように聞こえるが、しまった、勿体なかったとあくまでも貧乏性なのである。 働く人の自殺、3万人という数字だけをみて何を感じるだろう。熊本のNTTの方が身近な仲間の立て続けの自殺を話しながら涙を浮かべている。ベッドタウンでは夜逃げ同然の空き家も珍しくないという。わたしらも身近な若い人の働かされ様にもっと異を唱えていくことはできないかと思うことが多い。小泉改革の中身をもっと具体的に明らかにしていかねばならないだろう。 憲法・教育基本法の改悪、平和の問題を考え行動するなかで、ファシズムに警鐘を鳴らすのは正しい。しかし小泉をファシスト、あるいはファシズム政権と言うのは正しくない。ここを間違えていると「理論」が意味をなさなくなるだろう。最近、市民運動でも「今回は労働組合や政党関係者にはご遠慮ねがって」などという但し書きがついた賛同呼びかけにお目にかかる。これなども本当に議論しなければいけないところだと思う。 ところで、「共謀罪」は仕切なおしとしても、増税、社会保障切り下げ政策が、今回の自民圧勝による「改憲ムード」「改革モード」を本当に維持させることになるのだろうか。ファシスト!と舌鋒するどく批判することは、彼等が打ち出してくるひとつひとつの政策の重みを見失わせ、微妙な間隙を見誤り、組むべき反対運動を手抜きすることにもならないだろうか。地道に大衆運動を組上げていくことに背をむけるような活動に右往左往することのないようにしたいものだと思う。 ああ、やっぱり…。昨日熟睡した分ものすごい夜更かしになってしまった。でも、頭冴えてるかも。もっとも、会議で話されたこととは随分違うことばかり考えていたみたい。 |
| ◆10月20日(木) 雑誌の表紙を引き取りに行った赤帽さんが、困惑した声音で電話をしてくる。「紙が入っていないからあがってない、と言うんです。このまま離れちゃっていいですか」いやいや驚いた。手配違いは何かと起こるだろう。しかし、引き取りの時間になって、「あがってないよ」で済まされるとその印刷所は思ったわけだ。製本所は本体をおわり、表紙を待っている。電気代だって馬鹿にならないだろう。どこかで留まった時計がやっと動き出して、午後2時半になって紙が入り、5時半にはこちらから届けますというので待っていたが6時半になっても届かぬ。車を追いかけると今志村坂下あたりだという。製本所が「わかりました。待ってますよ。今夜中に済ませないと無理ですから」と穏やかに答えてくれる。そんなやりとりをしている別の部屋では、10人もの仲間が賑やかにニュースの発送をしている。Fさんは腕まくりをして印刷をし、複雑な丁合をし、みんなの分の夕食を注文しに走る。作業の後2時間ほど会議。更に、常磐台に来たのだから常盤台の飲み屋に行こうというわけで、私に案内しろといっても無理なのは先刻承知のみなさん、店に入ってから電話をくれる。そこ、どこ?なんて聞く羽目に。 昨日、兄の一周忌。親戚の方々と一緒の時をすごす。お坊さんは「故人の思い出をたくさんお話ください。あなたのことを忘れていませんよということが伝わるように」という。85を越えた叔母、従姉妹もすでに61歳、幼いころからその美貌にあこがれたものだが、老・老介護の日々を明るく語っている。叔母たちは皆お連れ合いを先立たせ(?)、ご自分の話を楽しそうにしては、思い出したように兄の名を口にする。法事というのは実に不思議な時間なのである。 兄が亡くなった昨年の今頃、「10・23通達から一年」でみんなで宣伝行動をした。そのとき 今日の会議のみなさんが労ってくださり、池袋駅で大泣きしたんだっけ。今日の彼、彼女らが私には今、兄や姉のように思える。 |
| ◆10月16日(日) 今年の団結まつりは雨にこそ祟られたが、19年間のたたかいを経て「闘ってよかった」と素直に感じられるものになったのではないか。もちろん国労の闘争団だけではなく、不撓不屈の心の持ち主があちらでもこちらでも変わらぬ横顔を見せて談笑している。わが髭の弟もちゃんちゃん焼きのテントで慣れた手つきである。藤田さんの集会のチラシを配っていると、みな、すっと手を出してくれる。今日はいらしているんですか?など聞かれる。教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会のチャーミングなお嬢さんや女性たちと作業をしながら、ずいぶんおしゃべりをしてしまった。なぜか、最後は被処分者の会のブースで交流会に参加していた。公園内には板橋の仲間もちらほら。 「文化小国」というテーマで原稿をとの某編集部のお達しである。これでまた、相当に悩むことになる。(なあんて、締め切りが近づいてきて言っているようではね) |
| ◆10月15日(土) 明日は団結まつりというのに、夜になって雨。ま、昨年も地面はびしゃびしゃながら上からは降ってこなかった。何とか晴れてちょうだい。 パキスタン大地震被災者のニュース、お兄ちゃん、お兄ちゃんと泣き叫ぶ子ども、大けがでぐったりしている人々、6万人を越える死者、家屋の損壊など300万以上の人々が、これからくる厳しい季節をどう生き抜いていけるのだろうか。自然災害と戦争と、人類の克服できない事態の頻発をどうしていけばよいのか。少なくとも戦争は人間の力で止められるものを…。 |
| ◆10月14日(金) 気持ちよい秋晴れ。事務所の奥の部屋がまるで乱雑なのを、最近は少しずつ整理が進んでいるおかげで、ある先生いわく、「老作家の部屋のよう」程度にはなった。(老は余計です、と抗議したが)先週から作業がたて込んでいたが、このような日が突然やってくる。朝から4枚の障子を外して玄関脇の水道で洗い、障子紙も張り替える。もうピッカピカだ。 11月7日増田集会で、増田さんへの研修がいかに無内容でばかばかしいものかを訴えようと、わがTKP劇団はコントを持参することになった。作者は知る人ぞ知る世田谷の演劇人Sさんであるが、実は増田さんからのメールがそのまま台本になった。 毎日のように、チラシの発送のことで連絡を取り合っている京都のMさんとのメールがだんだん長くなってきている。「人を愛するということは、知らない人生を知るということだ」なんていう歌詞をまた思い出したりしている。特に運動の中で知り合った仲間は、その運動の中だけの関わりで終われるはずはない。そういうクールな人も身近にいないこともないが、クールだとわかるにはそれ相当の時間もかかっているわけで。 |
| ◆10月9日(日) 午後3時から下赤塚駅前で「憲法を生かす板橋の会」のビラ配り。ここの商店街はとても賑わっている。大きなパチンコ屋さんから出てくる方々にもめげずにお渡しする。話しかけてくる方も多く、意を強くする。近所の喫茶店で次の映画会「DVD日本国憲法」の打ち合わせ。とんぼ帰りで、発送作業の続きと原稿2本分の入力。それにしても、ああ、「アジアの東、太平洋と日本海の波あらう美しい島国に、…」か…。憲法前文案に作家も動員されているのだが、まったく、21世紀の文学報国会かよ! |
| ◆10月8日(土) 自民党憲法前文の案…今や誰はばかることなく、着々とやれるところまでやろうということ。このようなお粗末な作文でも案として、国会では通ってしまう。国民投票で粉砕するしか術はない。 日本語マルチドメインを採用することにした。新社会文化出版会は、「http://憲法手帳.jp」、このサイトは、「http://かわむらひさこ.jp」。だけど、憲法手帳のチラシに刷り込む際、入れなくてもいい「www」も入れてしまった。そういう最後のツメが甘いというか…。しかし、その他のお仕事はパーフェクト! 黙々と作業に向き合った96時間、うち24時間は4女が助っ人。その娘が教えてくれた。「『色褪せた薔薇』はフェディット・ローズでいいんじゃない」。なるほど、フェードアウトのね、まさに色褪せゆく感じではある。映画づくりをやっている人らしい。だけど、消えちゃいけないんだけど。色褪せながら存在していることが大事なのだけど。そういう意味でも日本語って微妙だ。冒頭の「憲法前文の案」、行間どころか、文字と文字の間からプンプン臭ってくる。とっくにごみばこに入れた筈のものがひとつひとつ剥き出しになってくるのを覚える。 |
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