憲法手帳雑記 2006年5月
◆5月31日(水)
 決定的なこの判決の過ちは、「校長らの制止にもかかわらずコピーを配布した、それを止めようとして藤田さんが大声を出した=喧噪状態になった=管理者らはその対応に当たらなければならなかった=ために実際に式の開始が2分遅れた」とする最初の部分にかかわることの事実誤認である。「校長らが来た時には、藤田さんのコピー配布も、演説も終わっていたのである。都議会での質疑でも「制止にもかかわらず」の言葉がくり返された。「制止」行為の対象がすでに終了していたのだから、これはでっち上げのアリバイ工作だったともいえよう。必要のない行為をすることが「…その対応に当たらねばならなかった」とされている部分である。
必要のない行為をなぜせざるを得なかったか。かかる行為があったときに管理者は何をしていたのか、と処分の対象になるからである。がんじがらめなのである。そういう事実を天下に曝すことがこの裁判の役割でもあったろう。
「自由の気風、校風」は既に失われた板橋高校であったとしても、管理者らが「10・23通達」に囚われて「厳粛さ」を望んだ卒業式当日であろうと、卒業式会場であろうと、式前の、儀式に拘束される前の時間の発言は「言論の自由」などを持ち出すもおこがましい、全く日常の延長ではないか。
それにしても、国策には従わねばならず、さりとて「厳粛であるべき」式中、しかも「君が代斉唱」時に着席した生徒たちに怒鳴った来賓の都議のつくりだした喧噪状態がすぐその後にあるだけに、さすがに懲役刑にはできなかったということか…。
 夢の中で、なんども「藤田さんが…」「藤田さんの…」という言葉がくり返されたような気がして目覚めたら、昨日のビデオをダビングしているうち眠ったらしい。そういえば我が記者どの、他紙の報道写真にしっかり収まっている。ビデオは娘が撮影した。なかなか安定した映像。
 国民投票法案、共謀罪、教育基本法改悪案、会期中の成立困難の見通しとの憶測、出始める。だが、米軍再編は閣議決定。グアム移転費など財政問題は大きい。日本側の負担を防衛費の枠内でやるか、防衛費とは別枠か、適当な財源がなければ増税? しかし、すでに「約3兆円」はおねだりされているわけで、こんなこと決めちゃっていいわけがない。
昨夜、隣の席に座ったAさんに、号外について意見いただく。「問いかけの言葉が欲しい」と言われる。

◆5月30日(火)
「板橋高校卒業式事件」の東京地裁判決は「罰金20万円」。その理由骨子は次の通り。
 (1)被告の行為はそれ自体が威力にあたる行為で、現実に業務妨害の結果が生じている。 (2)妨害は短時間だったことなどを考慮すると、懲役刑を選択するのは相当ではない。
地裁の玄関外で大勢の傍聴券を手にできなかった方々と浦崎弁護士の出てくるのを待つ。拡げられたのは「不当判決」の文字。なぜ?続いて澤藤弁護士が判決理由の説明に出てくる。とにかく弁護側証人の証言をまったく退けたこと。検察側田中教頭の証言のみが正しく、弁護側証言は(田中証言と照らし)不自然、食い違いがあり信用性がないという恐ろしいもの。あ然とする。偽証もなんのその。「制止行動はなかった」という点についての認定なされず、「卒業式は厳粛なもの、それを妨害した」とする判決理由に藤田さんは「それは違う、全く違う」と被告席で発声したという。東京新聞は「政治的判断」との見出し。弁護団は午後、控訴手続き。夜、会合を2つ重ねて帰路につく。こちらも粛々とやるだけだ。夜の会合である弁護士の発言に『「10・23通達」によってこうした事態が招かれ、だけどもし、ある日別のたとえば「10・24通達」ができて土屋都議などが発言できなくなる事態も起こり得よう。あの裁判長は今はこのような判決を書き、その「10・24通達」ができたら彼らを退ける判決を書くのだろう。そのとき彼らも反論し闘うだろう.表現の自由というのはそういうことですよね』。また司法の独立なんてまったくのうそっぱち、別の裁判もあるが、明日から裁判に行く気もしなくなる、という仲間の発言に、ある弁護士の『消費者運動など、長い時間をかけ何度も何度も裁判を重ね、それこそ累々と、たおれ続けたその中からやっと一歩手がかりを掴むようなことの連続だ』との話あり。教科書裁判の話あり。優れた経験を共有させてくれる弁護団、真っ向藤田さんを応援する仲間たちと本当に力を合わせて闘い続けていく、今日が本当の意味でのはじまりなのかもしれない。控訴審は早くても3カ月は先であろうとのこと。一貫して豪放を装う藤田さんの挨拶の、最後のありがとうございましたの声色にわずかに涙腺を刺激するものが混じっていた。それでK・Kさんに委ねられた司会役をしばし忘れてしまった。藤田さん、ごくろうさま。もうひとふんばりです。

◆5月29日(月)
 明日、いよいよ「都立板橋高校卒業式『日の丸・君が代』刑事弾圧事件・藤田裁判判決言い渡しである。無罪を信じている。そして、完全無罪とは都教委の「10・23通達」の違法性と、校長らの偽証(偽証せざるを得なかったのであろう状況)、土屋たかゆき都議会議員の「卒業式にあるまじき行為」に判決理由の中で、どこまで触れてくれるかにかかっていると思っている。
 今朝の産経新聞は一面に「君が代」替え歌流布の文字が踊る。なんのことはない、もう5〜6年前からネット上では限られた世界で広がっている 「Kiss me,girl,your old one.……」つまりこれを発音すると母音は「き・み・が・よ・お・は…」となるというもの。産経が指摘するように、「慰安婦」主題?とわかるものにはわかるというもの。産経は言う。「本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、傍目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ」と。この記事について某英字新聞からインタビューを受ける。
「いま都教委の無法な処分攻撃と闘っている方々はこのような替え歌でサボタージュをするようなことは一顧だにしないでしょう。「君が代」の楽曲そのものが背負っている歴史、その本質が問題なのですから。そのことより、「サボタージュ」と称して、真剣に教師生命をかけて「日の丸・君が代」や愛国心を刷り込もうという教育への介入から子どもと教育そのものと自由も未来も守ろうとしている教員たちの身になったら、まったく筋違いの、およそ「ジャーナリズム」の名に恥じる記事内容ですね。『君が代』の替え歌ということでは結構以前から知られていますよ。これはこれでよく考えられているのでは」と答えた。記事は更に高橋史朗(明星大教授・教育学とある=つくる会)の話として陰湿な運動と評している。面従腹背だ、と。彼らも必死で抵抗勢力の運動をネットで探っているというわけか。残念だけど方向違いでしたね。2chもどきのおあそびをやっていると思うのでしょうか。まったくやること言うこと、哀れなほど浅薄。つくる会よ、産経新聞よ、文化を甘く見るな! そのうち墓穴を掘るぞ!
◆5月28日(日)
 事務所の方を夫に任せて、午後から多摩全生園の近くに行きました。私にとって必要なことでした。パワーハラスメントの犠牲になって命を絶った大学職員の娘さんのことで、お話を伺いに友人夫妻のお宅に伺ったのでした。東村山市の青葉町。東村山といえば、野口町には今は亡き佐藤貞子さんがお住まいでしたし、久米川にはKさんがお住まい。それに清瀬には昔の結核療養所があり、私の小説の主人公、音楽家の高橋信夫さんが終焉の場所です。私としてはOさんのことがなくても、来なければならないところでした。しかし、なかなか“ついでに”ものごとが進むことなどなく、Oさんのお宅でたっぷり4時間を費やして、それでも帰路、宣教師として全生園の信者さんたちのお世話をボランティアでされているO氏に車で送ってもらいながら、その辺のお話を伺えたのは収穫でした。
◆5月27日(土)
 やっぱりたくさんの方々が号外を配って下さるのは嬉しい! 今日の14人衆に感謝! それに、お近くにお住まいの方から「事務所開設おめでとう!」のメールをいただいた。こう、気持ちがパアッーと開けるような、ありがたいことです。
 夜、八王子に行ってきました。市野宗彦さんと田中哲朗さんの呼びかけで根津さんを囲む会がありました。おだやかに胸のうちに染み込むものあり。河原井さんが発言しました。「丁度色紙を頂いたので、持ってきたのですが、これね、みなさんね、細かい字で、いっぱい書いてくださるの。あなたの闘いを尊敬しますとか…。でも、おかしいなって思いません? 私の闘いなんでしょうか。私が不起立する、みんながそれを支援するって、なんだか変ではありません?」 .ギャラリー「ことのは」は小さなスペースでもちろんマイクなんかありません。椅子をまあるく並べて、誰の声もしっかり聞こえて。誰の胸の鼓動も、同じように打っているのが聞こえるような気さえして。ともに理不尽に立ち向かう気持ちを通い合わせた…、来て良かったの想いで帰路につきました。外は霧雨が降りしきり、もちろん私の前髪はくるくる巻になってしまいましたが。
◆5月26日(金)
 雨つづきだしおもしろくない。雨だと前髪が天然パーマになるから気分がよくない、なんて高校生のようなことをいつまでも言っているんじゃないと叱られそうですが。明日から地域に配る号外の印刷にかかりました。号外に載せている写真は念入りに髪をなでつけて撮影したのでまるで別人のように見えるのが…。事務所開設のお知らせに使ったイラストの方が実物に近いのです(と、くどく言う割には、普段はおかまいなしなんですが)。昨夜原稿を書いて、朝からの作業でしたので、行革関連法案の通過について言及できませんでした。それにしても、小泉の後継内閣が小泉改革路線を継承するという証ともいうべき行革関連法では職業安定所の民営化や公務員のリストラなどを含め、ますますの公的責任の放棄が心配されます。
◆5月25日(木)
 26年前、母親になった。そういえば、雨だった。絹糸のような雨に打たれて玄関で薔薇が咲いた。女の子がうまれることをずっと前から知っていたような気がしていたんだっけ。でも、4人ともみんな女の子だと知っていた。ほんと、夢が叶ったのはこのことだけだったりして……。

 ここは論文を書く場ではないので(と思っているので)、HPにおいで下さった方は、なんだろこの人暢気ねえなんて思われるかも知れません。むしろ自分にとっての息抜きの場なんです。でも時々いいことも言いますので、これからも時々見て下さいね。
 さて、「愛国心」を巡って、権力者どもは言いたい放題。スポーツの世界を覗くともう汗くささより愛国心臭にうんざりしてしまいます。愛国心、愛国主義を高揚させるような文化、あるいは伝統について、これがどのように好戦的な軍国主義と結びついていくのか、研究者も運動家もきちんと提示しなければなりません。愛国主義と軍国主義。敵さんは非常に分かり易く言います。愛するものの為に死ねるか、と。決定的に違います。私たちは愛する者のために生きるのです。生きるための文化を創り出そうとしているのです。或いは学ぼうと。そういう価値基準を共有したいなあ。ケーテ・コルヴィッツ展が6月11日まで町田市立国際版画美術館で開かれていますが、彼女の版画はまさに生きるための文化だと思えます。ところで、小学生の成績表に愛国心の評価が加わりはじめています。3段階だそうです……。
◆5月24日(水)
「愛国心」などの表記を巡って国会で審議中の教育基本法改正案について、鳥取の片山善博知事は22日の定例会見で「情緒的な空中戦という気がしてならない。条文に書いたから郷土を愛する心が芽生えるかどうか確信持てない」と批判した。「学校現場が受験モード一辺倒の中、郷土を愛する心が重要だと法律に書いても意味はない」とし、愛国心については「国民で構成している国家だから、国民を中心にすえて共同生活を営む国というものを皆で支えていくことは非常に重要」との認識を示しつつ、「条文に書いたからそれが透徹するかというとそんなこともない」と。改正する際には、教育現場の地方分権が必要、▽教師の権限▽保護者の権利義務▽学校運営の説明責任…を明確にするよう主張している。
 民主党の対案は国会審議を長引かせる役には立ったか…。より強権的ではないか。小泉首相「そんなに対立する法案じゃないんじゃないですかねえ」と、会期中の成立を目指すとしているが、あまりに国民的論議とはかけ離れている。自治体の首長の上記のような意見がもっと出され、知られるべき。
 26日には「国民投票法案」を与党、民主とも同日に提出。6月1日、衆院本会議で趣旨説明となるとのこと。一挙に緊迫してきた。連日、国会前集会、野音集会などが設定されている。

 発送所の業務は順調。今日は創業以来初めて設けた定休日である。(毎週水曜日を定休日とした)私のためでなく、社員のために。なんとまあ、めまぐるしい一日であったことか。発送所を使われたお客様、製本所、赤帽さん、宅配便さんのご協力に感謝。
 雨。気圧がバランスを崩したときのあの雨。たまには人並みに早めに帰ろうと思うのに…。
◆5月23日(火)
 教育基本法改悪に反対で、都高教が毎日午後国会前で座り込みをしている。また退職女性教員の会の集会などもあり、いろいろな場でアピールが出されている。 
◆5月22日(月)
 今週は大変な毎日になろうが、しっかり、諸般やり漏れることのないように気を張っていこう。
事務所にいないんじゃないか、連絡つかないんじゃないかと心配される方もいよう。ここんとこ忘れずに携帯ひっつかんで出ています。ちゃんと充電もしています。事務所の電話は携帯にワープされます。それでは、明日。
◆5月21日(日)
 娘と彼氏、別居結婚の友人たちが晴れて同居できるようになったとて、不用になったレンジ、冷蔵庫、そしてジャマルさんのためにとベッドを貰ってきてくれる。ふ〜ん、そんなこともあるのかね。まあ、彼の引っ越しの準備は意外なところで着々と進行しているわけです。そうそう、ジャマルさんのことでいえば、「お友達になってね」と話したついでに「『ジャマル君を囲む会』なんてやったらどうかしら」と提案したのだ。すると娘、即座に「そんなことしたら行かないよ、誰も」と言う。「友達じゃなくなるでしょう、そういう特別な人になってしまうでしょう」…ふ〜ん、これまた「そんなものかね」の心境です。娘は、あ、いや我が社員はいま、彼の書いた原稿をせっせと入力するのも仕事のひとつなわけで、いろいろ考えるのでしょう。
 午後、憲法を生かす会で定例の大山駅頭宣伝。前回は私がひとりで国民投票法案について喋ったので、今回は私は教育基本法改悪問題、Sさんが共謀罪、Kさんが国民投票法案と9条問題を主に話した。チラシを受け取ってから戻ってきて、がんばろうなと言って下さるおじさんもいれば、差し出すと見向きもせずに「(う)るっせえんだよ!」と吐き捨てるように言うおじょうさんもいる。たった月に一度の「生かす会」としての駅頭宣伝だが、これとて、積み重ねることで、まず私らの気持ちが強まる。

 以下、根津さんの「停職『出勤』日記」から。転送可であるから、一部紹介させていただく。
  5月18日(木)立川二中に。
 「停職『出勤』日記」をご覧になったという父子が来てくださった。21歳の息子さんは中学生の時、信仰から起立を拒否された。その時クラスメイトに殴りかかられたという。殴った生徒にとっては知らされない故の無知、そして、「正義感」からの行為だったのだろう。教員たちが黙っていたら、学校はこうした「少国民」を生み出すことになってしまう。黙っていることは、強者に荷担すること。自覚したい。


 事務所の窓側にずらっと、朝顔を植えようっと。
◆5月20日(土)
 深夜、上の2人の娘達が会社に迎えに来る。といっても2人してスポーツセンターの帰り。夜空を見ると、厚い雨雲のところどころが切れていた。で、今朝は晴れ。しかも暑い、蒸し暑い。
事務所の方にチラシなどを置いているが、昨日のパレットが用をなして、問題なし。近所のお花屋さんによると、奥さまの方から「事務所、奥さん?よね?」とこちらが切り出すまえに言ってくださる。それでだべって、お花を買うのを忘れた。向かいのリサイクルショップで食器棚を買った。たまたま何人かのお客さんが店内を見ていて、私が吟味している食器棚の前に立ち止まる。お互いみんな知らないお客さんなのだけど、「いいよ、こりゃあ安いじゃない」「値段つけ間違えてるんじゃないかい」などと言う。3000円也。金に糸目を幾筋もつけてのショッピング、それでも楽しい。台車を借りて事務所に運ぶ。
◆5月19日(金)
 また雨です。昼間は少し晴れ間があって、とても伸びやかな気持ちになっただけにうんざり。これから発送の作業はかわむら事務所でやることにした。宅急便の方が引き取りにくる時も、門がない方が幾分楽なようです。製本屋さんは門をくぐる時いつも頭をぶつけていたそうです。相変わらず、ガラス窓に顔を寄せて貼ってあるパンフを読んで下さったり、中を覗きこんでいく通行人の方。気がついて目礼すると、頷き返してくださるのは嬉しいことです。そうです。こうやってバタバタ作業しているのがわたし、そこに書いてあるわたし!なんです、というつもりなんです。ものすごく優しい不動産屋さんのご主人が、「ずいぶん準備すすんでいるのね、トイレ、ちゃんとついたの?見せて」と入ってらして「きれいねえ、よかったわね」と慌ただしく出て行かれます。明日は赤帽さんが9時に引き取り。製本屋さんに、床に直接積むと湿気が心配なんだ、というと車に積んでいたパレットをわけてくれました。
 宅急便が引き取りの間に、Jさんが公衆電話から連絡してきて、図書館でのお仕事が終わった、書けた分は会社のポストに入れておきますとのこと。電話を切ってから慌てて思い出して駅まで走ったが、もう姿は見えず。そうか、駅の公衆電話だったか。とりあえず、池袋−ときわ台間の回数券を渡そうと思って用意していたのだったが。 
◆5月18日(木)
 てんてこ舞いとは良くいったものだ。昨日、今日はまさにその状態。朝7時からほんとうに信じられないくらいいろんな予定を二人でこなして、娘に明日は残業いいか、と念をおして定時で終業し、生活保護の勉強会に向かう。八丁堀の駅で、講師をお願いした某福祉事務所のケースワーカー氏と一緒になり、道案内ができてよかった。
 生活保護をめぐる動向としては、厚労省が危機感を煽るようにいう「保護世帯が過去最高」になったということ自体は核家族化が進んで少人数世帯が増加した結果である。しかし保護受給人員数は10年前までは(保護法施行の1951年からは)減っていたのが、また増えてきているのは事実だ。生活保護費は4分の3が国費、4分の1は自治体負担である。ケースワーカーなどの人件費も自治体の負担であるから、脆弱な財政基盤のもとでは、自治体労働者へのしわ寄せが大きくなる。社会福祉法で定められたワーカー一人が担当するのは80世帯の被保護者だというが、昨年の資料でも例えば板橋の3つの福祉事務所の実態では89.13人、93.90人、92.32人とかなりたくさんの担当世帯を抱えているのがわかる。ここで考えなくてはならないのは、担当ケースに対するケースワーカーの仕事について、私たちは何も知らないと言うことだ。どこそこの企業の営業がお得意さきを何件任されているというのとは話が違うのです。保護費の支給をするための書類づくりなど事務作業だけではないのです。一言でいって保護受給者が「貧困から脱却する」ことを援助しているわけで、これはやればやるほど、社会の根本にせまる課題だろうと思います。 また頂いた資料で改めて知ったのは今年度予算の内訳を見ると生活保護費だけは6.4%の伸び率です。今年(2006.3.31)に厚労省保護課長通知「生活保護行政を適正に運営するための手引きについて」というものがでたそうです。1981年に第三次「適正化」と称して悪名高い「123号通知」が出されたことは目にしたことがありますが、この「適正化」とは、抑制であり、引き締めであったようです。問題はそのために保護されるべき人々が放り出され、(格差なんてなまっちょろいもんじゃない、まさに「貧困」の世襲が多く起こったことでしょう。同時に非常に福祉職場が荒廃したことを忘れてはならないでしょう。)う〜ん、もう少しちゃんと資料を読み直してみたいと思います。 
◆5月17日(水)
 昼、医療制度改悪法案が衆院厚生労働委で強行採決された。共謀罪は明後日が危ないという。参院本会議では入管・難民法も可決。指紋強制や、権力がテロリストと「認定」すれば、強制退去もできるというものだ。教育基本法は今週はもう委員会ができないそうで、審議はない。来週月曜日に委員会そのものの日程が決まるようだ。行政改革推進法案では確実に公務員の首切り合理化が控えている。にもかかわらず米軍再編推進法案では戦争協力の名のもとに国が当該の自治体や住民の意思を踏みにじる権限をもち、米軍のグアム移転に伴う引っ越し代を気前よく差し出すことになる。これだけだって7000億円だよ! 「あきれかえってものが言えない」なんて言ってる場合じゃない。そして国民投票法案はどうか。あの手この手で憲法改悪のための国民投票のあり方のハードルを低くしようと姑息な手段が織り込まれている。
◆5月16日(火)
 私の可愛い後継者は、こみいった表組みも、いやっていうほどのテキスト入力も嫌がらずに取り組む。嫌がらずかどうかは本当はまだわからないけど、まあ、やれと言われればすぐとりかかり、入社したての2〜3日は、なんておしゃべりな娘だ! と思ったが、コトッとも音をたてず、表組みにとりくんでいる。2枚の表が2時間もして「出来たあ!」となれば、それからまたおしゃべりが始まる。で、間髪を入れず、次はこれ!と原稿を渡す。かくいう私、160版もの印刷にとりかかっている。ここのところ、時間のたつのが非常に早い。現在、彼女は朝8時から4時を定時にしている。自動車教習所にも通っている。彼女がそれでは失礼します、と帰ると妙に寂しい。そのことを言うと、「…と言って、いつもいればそれが当たり前になって、ありがたみがわからないでしょう…」だと! たしかにね。娘は娘で「いままでのアルバイトからすれば、今は生活というものがちゃんとあるという気がする。いままでのは何だったんだろうって…」なんてうれしがらせてくれる。まあ、母娘の蜜月といったところ?
 難民申請をしているJさん、来る。これから彼のアパート、職探しをいっしょにやろうと思う。とりあえず、私が依頼している原稿書きを優先してもらうため、図書館での作業を提案する。今朝はSさんが付き添って見えた。ちゃんとお弁当をもたせてくれている。Jさんのことはまた別項で。
 共謀罪、採択できず。教育基本法案では「愛国心指導は教員の職務」(首相)ときた。「児童・生徒の内心の自由の問題とかかわって評価することは求めていない」でも職務として明記と。これが強制でなくて何であろう。明日、医療制度改悪法案はどうなるか。
◆5月15日(月)
 私の日刊チラシを読まれた方が、「格差社会のことちゃんと書いたら」と言ってくださる。あ、あれはとりあえず、事務所開設のおしらせなんで、ちょこっと書いてあるのはその時その時の軽い読み物と思ってください、とかなんとか言い訳していたら「同じことを繰り返し言うことが大事です」とおっしゃってくださいました。そうだな…、なぜ軽い文章でいいんだ、なんて思ったかな。
◆5月14日(日)
 路上演劇祭。すべて良かった。事務局テントでコーヒーがあった。見ると「カンパで。カップ10円するから30円以上…」てなことが書いてある。さらに「自分が使った紙コップに名前を書いてまた飲むときはそれを使って」という調子。で「ベルちゃん用」と書いた。わがTKP劇団はあの通し稽古で、なぜかくも、とりあえずは順序だてて話が流れたか! 不思議でならない。お客さんがいいなあ。ちゃんと見物してくれるのが。目黒のKさんご夫妻で。SKさんも私の歌の頃にはビールを石畳において、で〜んと座っていらした。4女と友人、連れだって見に来てくれる。この娘は表現活動には一言ある人だから、ちょっと緊張して聞いたのだが素直に「ウン、面白かったよ!」と言ってくれる。そうかそうか、映画のシナリオもいろいろ工夫があるだろうが、出たとこ勝負の演劇、お客さんが目と鼻の先にいるその石畳の上で表現するということの奥の深さがわかった?と、まあ鼻が高いというか勢い饒舌になる。「ベルちゃん」の歌は、TKP劇団の人もちゃんと聴くのは初めてのようなもの。年季は入っているんです。早速「辻立ちに取り入れるべし」とFさんからメールいただいた。「ベルちゃん」というのはなんだか妙な気分だな。
 増田都子さんは昨日まで韓国に講演で出かけていたが、昨夜戻り、今日、芝居の後観客に挨拶。週刊金曜日の記事コピーも配ることができた。昨夜の雨があがったのが有り難かった。
◆5月13日(土)
 今日の今日である劇団の台本整理をしたのがいけなかった。大チョンボ! だいたいパソコンのまわりに原稿が溢れかえっている。あっちこっちのテーブルは全部いろんな仕事の仕掛かり状態になってしまった。混乱の極み。劇団のみなさん、迷惑かけてごめんなさい! しかも明日も千歳烏山、雨なんだろうなあ。超バッド!
 昼間景観を守る運動体のネットワークの定例会に参加する。ものすごく楽しい会議でした。それぞれのご報告にいちいち考えさせられましたが、参加者の方々が非常におおらかな感じでよい雰囲気でした。共謀罪についてもこうしたマンション建設反対の運動すらも、その取り締まりの対象になりかねないということを踏まえて、共謀罪新設に対しては反対の立場だということをみなさんで確認しました。実に地域の身近な課題から見えてくることの大きさを感じました。私は常盤台の駅の反対側=南側なのですが、常盤台の町の美しさを愛している者の一人です。
◆5月12日(金)
 やっと晴れ間が覗いたものの、西から天気が崩れはや梅雨の走りだという。鬱陶しくもあり、不穏そのものの空気の中で、人々が息をひそめている。いや、世の中、共謀罪だの教育基本法だの、沖縄だの、行政改革だのったってどうせ知らんぷりだよ、ってあざ笑っている奴、それはちょっとばかり違う。息こそひそめてはいるが、私は気配を感じている。立ち上がる準備の気配を、だ。その時になれば、ああ、もともと繋がっていた…とはっきりわかるのだ。もちろん、少し先かも知れないが、案外早いかも知れない、のだ。私の仕事量は、そのバロメータでもあるのだ。だから、私もまだ、インクと紙の匂いにまみれながら、息を潜めている。今日はまだ。
◆5月11日(木)
以下、渡部さんの「通すな通信」から
 本日(5月11日)、衆院本会議で、「教育基本法に関する特別委員会」の設置が決められました。委員は45人で、共産党と社民党からはわずかに1人づつ(計2人)だそうです。
 本会議での教基法の趣旨説明、各党による代表質問は16日(火)1時から行われる予定。
 こうした事態を受けて全国連絡会では、本日、「5・11緊急国会前集会」を開きました。急な取り組みだったにもかかわらず、集会には150名の人々が集まりました。
・共産党の国会議員(3名)・社会民主党の国会議員(1名)・WPNの高田さん・全国連絡会呼びかけ人の小森さん(・全国連絡会呼びかけ人の大内さんのメッセージ)・「君が代」処分被解雇者の会・学校に自由の風を!・都教委包囲首都圏ネットワーク・都高教組第7支部・「世界がもし100人の村だったら」の翻訳者の池田さん・山梨の9条の会・教科書ネットの俵さん、発言はいずれも、改悪法案がいかに危険な内容をもつものか、また国会運営がいかに党利党略に基づいたものか、を明らかにするものであり、今国会での改悪法案をなんとしてもとめよう、という決意溢れるものでした。−ここまで−

 今日、板橋では元板橋高校藤田さんの判決前集会。NHK、朝日新聞、東京新聞も取材にくる。弁護士さんたちの解説を聞けば聞くほど、無罪しかありえないのだが、さらに聞けば聞くほどそうは問屋が卸さない、かもしれない不条理さに腹立たしくもなる。何度もお目にかかり、通信に原稿をいただきながら、お名前とお顔が一致していなかった方と初めてあいさつができる。3年間の集会でお会いした方から板橋にお住まいのお仲間の紹介を受ける。30年前の恩師が前に出てあいさつをしている。その恩師から依頼された印刷物を、被処分者の会のみなさんや、東京・教育の自由裁判をすすめる会のみなさんが配っている。(恩師という言葉が嫌いという人もいるけど、私は好き。藤田さんもいまや恩師)その藤田さん、少し弱り気味か。ほんとにこの裁判、この人をどう裁くというのだ…。
◆5月10日(水)
 経済同友会が、5月9日「総理の靖国参拝の再考を求める」と、小泉純一郎首相の靖国神社参拝自粛を求める提言を発表した。
 「<同友会>靖国提言発表…首相の参拝自粛と追悼碑建設を」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060509-00000099-mai-bus_all
 
 この提言の全文は、以下で読むことができます。
 
 「今後の日中関係への提言−日中両国政府へのメッセージ−」
 http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2006/pdf/060509.pdf (PDFファイル)
 
 近代史教育を充実させ、若者に戦争の歴史を正視させるべきなどとも言及している。反論もあったようで異例の採決となったとある。(経済同友会=日本経団連、日本商工会議所とならぶ経済団体)。いい。いまはまだひたひたと押し寄せるさざ波のようだが、早く大きなうねりを作らんとなあ。今日も霧雨。夜、平民会議。 Fさん、カンパ、ありがとうございました!

 夜の平民会議で着々とレールが敷かれるのを実感。事務所が出来て本当によかった。
2枚のガラスは6枚の幟で塞がってしまった。別のガラスは2連の簾で塞がった。あと、シャッター一枚分をどうレイアウトするか。結構楽しい。ポストにSさんからニュースとカンパが入った封筒。おお、びっくり。しかも封筒にカンパって書いてあるのだもの。中には福沢諭吉さんが。お届け下さったのだ。Sさん、ありがとうございました!
◆5月9日(火)
 ひとりの人間のやれることは限られている。どんなに頑張ったって。でも頑張っていると、いつのまにかそれを見ている人が名乗りをあげてくれる。本腰をいれんとなあ、というつぶやきが今日の会議の帰り際、Nさんの唇をついて出る。
 なかなか五月晴れの日にお目にかかれない。いつかの年のように、花冷えから梅雨になってしまうのではないかしら。ちと不満である。
 仕事もたてこんで、簡単に印刷機を移動させることも出来ない。今日7連もの紙を発注したから、これでまた延びることに。なかなか落ち着かないな。焦っているわけではないけれど。
 会議が終わって9時、事務所から仕事場に戻ってきたが、これからJさんが原稿を届けに来てくれることになっている。彼の住居をなんとか探してあげないと。
 11日は共謀罪新設についても院内集会あり。
◆5月8日(月)
 11日に教育基本法「改正」についての趣旨説明が国会でおこなわれ、そこで「上程」となるそうです。特別委員会設置についても決まるという。夜には緊急国会前集会も予定されている。11日は藤田さんの判決前集会。集まりが気になるところだ。連休もあけ、一挙に慌ただしい空気がこの零細の出版社にも流れ込んできた。急遽、教育基本法−通すな!改悪法案で新社会文化出版会のハンドブックを出すことにする。並行してミニパンフを進めている。リーフレットは「教育基本法の改悪をとめよう 全国連絡会」で作ってくださるので、併せて活用したい。
 新事務所。道路に面したガラス張りの部分に色とりどりの幟を外に向けて貼ってカーテン代わりにする。ガスが使えないので、お湯を沸かせない。レンジ、湯沸かし機能つきのポットが必要。それで、「譲ってください」の紙も貼り出すことに。まだ、看板も出来ず、昼間は、何のお店の出現かと道ゆく人がまじまじと覗き込んで通ったが、夜になって幟が貼られ、入り口に手書きながら「新社会党かわむらひさこ事務所」と書かれ大勢が作業していたのでもう大丈夫。
幟に書かれた文字を声を出して読んで行く人もいる。ガラス窓にはいろいろなレイアウトが出来る。明日は国民投票法案のリーフや、東京・教育の自由裁判をすすめる会のリーフなどをきちんと貼っておこう。大家さんは、看板のところライトアップしたらいいんじゃない?などと言ってくださる。Oさん、カンパありがとうございました!
◆5月7日(日)
 雨。午後から演劇の練習。世田谷区の方にはすみませんが、どうも板橋区からだと京王線というのはとてつもなく遠いところに連れて行かれるような気がします。だけど千歳烏山なんて
ほんの東上線の成増ぐらいの近さなのでした。座長のSさんを先頭に来週土・日の路上演劇祭会場になる公園を確認してから練習会場へ。率直に言って、おもしろかった。Tさんの駄目だしにいちいちうなずき、大声で笑った。床材が搬入されるので早く帰らせてもらったが、Fさんから綿密な報告と任務分担のメール。
 帰りの電車の中で、夕べの長女との会話を思い出していた。徳島から帰った娘と久しぶりにいろいろ話した。相手の方のことに始まって、家のことや、我が家のこれからの1年間のことなど、とりわけ、この彼女が居なかった1週間の私の身辺の激変について。私も素直に話せたし、長女も正面から受け止めてくれているのがわかり、愁眉が開ける思いだった。それでも不安がなくなるわけではないだろう。もう一度やるなんて聞いていないとくり返されれば、こちらも言葉を失う場面だ。それでも彼女は、母親の意思を尊重して一歩下がって聞いてくれた。有り難かった。 「もうお寝み」 と言ったのは夜中の3時。 J子さん! こんなことも含めて再挑戦ができるのは幸せだということなのね!
 夜になって、新たな本の原稿ドサッと入稿はじまる。ドサッという言葉、不正確かな。メールだから音もなく、ゴッソリと。教育基本法、通すな!改悪法案!で、全国の仲間たちが一生懸命まわりに拡げるためのリーフレットづくりの連絡も入る。明日からまた気を引き締めていこう。
◆5月6日(土)
 事務所に来ると某書房の発送依頼のファックスが溜まっている。お、やるな!という感じ。
段ボールに書籍を詰めて送り状を貼り付ける。週明けから460ページの冊子や超特急の某組合青年部の総会議案など、すでに原稿が入っている。相棒よ、頑張ってちょうだいね!
◆5月5日(金)
 連休というと、あちこち出かけねばならない若い人たちの姿を見て、気の毒に感じるこのごろです。平日と同じように過ごしていても逆にのんびりできるようです。ところが今年、長女はとっくに長期休暇で不在、やっと休みのとれた次女と三女、父親と秩父へ一泊でドライブ。行く?と訊かれても行かれないと言っただろうが、訊かれもせずの私は四女とそれぞれの大掃除。おかげで仕事がはかどらない。そのために事務所開設のびらまきも出来ずじまい。でも、掃除は家人のいない時に限ります。夕方になって教習所がえりの四女とリフォーム店に。350cm分のクッションフロアが必要でした。半端もの扱いで値下げしたものが240cm分。不足分の110cm分は丁度値下げ分で買えたわけで。それに娘の彼氏の言うことには、仕切るのは床に置くパーティションより、天井から吊ってもいいッすよ、とのこと。なるほどね。窓ガラスに憲法9条を書きたいといったら、娘は「賛成しない」と言います。右翼みたいだって。はあ?
どうも「われらは…」って調子がそう感じさせるらしい。確かに「わたしたちは…」の方がいいには決まっている。じゃそこだけ書き換えてみますか。最近は方言で日本国憲法、なんてのもあるそうだし。 
◆5月4日(木)
 「愛国心」の問題で、最近いろいろな雑誌にコラム風にかかれたものを目にします。今日、先輩から見せてもらったのは「R25」での高橋秀実さんの「わたしのこと愛してる?」。
 「教育基本法の改正がいよいよ実現されようとしている。すでに与党協議会が了解し、ほうっておくと本当に改正されてしまいそうなので、ここではっきり反対しておきたい。
 問題は『教育の目標』として新たに追加されようとしている次の一節である。「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」
 私が指摘したいのは、この「愛する」という言葉の使い方である。近ごろ、流行歌はもとより、「人類愛」「愛・地球博」「愛のエプロン」「ジャイアンツ愛」などとむやみに「愛」が使われている。……そもそも「愛」とは、英語の love ではなく、サンスクリット語の trsna の日本語訳である。原義は「渇き」。まるで喉が渇いて水を飲まずにはおられないように、男女がお互いを求め合うことを指す。…つまり煩悩のことなのである。例えば女性に「わたしのこと愛してる?」と訊かれたとする。…次に「どれくらい?」と問われる。……。
 相手が国であればこれは殉国である。もちろん個人的に国を愛するのは構わない。しかし、法律に愛国が規定されるということは、国から「愛してる?」と訊ねられ、問答無用で「日本だけ」という囚われを態度で示すことを強要されるのである。……
 ちなみに現行の教育基本法にも「真理と正義を愛し」という一節がある。改正するなら、この文章を削除してほしい。真理や正義への執着は、愛すべき人を忘れさせる。煩悩は然るべき相手ときちんと燃やしあいたいものである。」というもの。(…中略…の部分ごめんなさい。)
この方、1961年生まれの東京外大モンゴル語学科卒。著作に「からくり民主主義」(草思社)など。もちろん「伝統と文化を尊重し」に対しても、日本人が伝統という発想を抱いたのは戦もなく暇を持て余していた江戸時代だと教えている。

 市野さんからお便り。お手伝いというのは受付とか、伴奏陣にのつもりだったんですけど。
伴奏に加わったら邪魔、だよね〜。なんとか一曲ひっさげて参ります。
◆5月3日(水)
 日比谷の憲法集会に参加してきました。もう何年も前につくった「憲法を生かす板橋の会」の幟がぐちゃぐちゃになったあげく、紛失。また作ろうか、時間がないなあ、旗やさんに頼もうか、いや手作りの味がいいなんて、まわりの人は言うだけ。でもやっぱり、昨夜作りました。布のまわりをかがっているだけで一晩かかっちゃった。いやはや。明け方居間のテーブルで筆で文字を書いたのですが、裏に染みるといけないので近くにあった新聞紙を下敷きにして、三女に怒られる始末です。これ三女が最近取り始めた日経新聞でして、スクラップする資料もあるからだめ!そりゃそうです、やけに株式の解説が多いなぐらいは感じたんです。ごめんごめん。

おっと、肝心の集会ですが、『日本国憲法』の映画監督 ジャン・ユンカーマンさんのお話が良かったのは、世界の中の「日本国憲法」を捉える非常に広い視点を提供してくれたことです。また東本久子さんのお話も簡潔に教育基本法をめぐる問題の在処を示してくれました。59回目の憲法記念日。20年前、この集会に娘らを連れてきて、公園で三女が初めて歩きました。お腹に4女がいました。今日、東京エイリアンアイズで知り合ったS子さんと久しぶりに会いました。りんちゃんがよちよち歩き…よりはしっかりしていたけど…、時の流れを感じました。そう、私服も機動隊もものすごい数で闊歩していましたっけ。彼らも集会の度に増えてくるようです。満杯の会場の様子は外のテレビに映し出され、舞台からはさかんに市民が繋がり合うことの緊要さを訴えていました。

労働相談のインデックスでフランスのCPEについて述べたところ、Kさんから不充分だとメールをいただきました。失業対策などではないよ、資本主義は構造的に失業者を必要とするんだよ、と強調されました。然り。後段と文意がしっかり繋がるよう書き改めました。
◆5月2日(火)
 メーデーは初夏の暑さでしたが、今日は一転してまた雨。昨日は一年に一度しか会わない人と旧交をあたため、当時の仲間のうわさ話をして、ああ去年と同じだ…と一安心。保育園で親しかった方を都高教の隊列に見つけて肩をたたくと「あ、やっぱり!」と。隊列から外れて、しばし雑談。これはすごく嬉しかったです。娘たちは藤田先生を応援する会のビラ撒きのお手伝い。夕方は事務所の水回りの工事が終わって、近所のリサイクルショップで購入したテーブルなどを搬入する段になりました。リサイクルショップで、2つもテーブルを買ったその目的を聞いてくれたお店の方が目をまるくして、「あなたなの! 応援するからね!」 と握手してくれました。
 
 それはそれで、さて、教育基本法国会、大変な状況です。民主党も対案を、というところでしょうが、ここにきて与党案よりひどいものがでそうです。「愛国心」…この言葉が意味するものは、あまりにも大きいということです。来週の半ばは要注意。さ来週は日教組と全教それぞれが別々に大きな集会を開催します。6月2日は「教育基本法改悪をとめよう!全国連絡会」
が日比谷集会、国会デモを予定しています。明日の憲法集会でお会いしましょうね!

Kさん、カンパありがとうございました!
◆5月1日(月)
 決まって1日には、今月は最後まで毎日何事か記録しようと思うのですが。今回は2カ月も間があいてしまいました。この2ヶ月間に共謀罪、教育基本法関連で、また相次ぐ都教委の暴挙で攻撃にさらされる良心的な教育労働者とともに気持ちの休まる間もありませんでした。

 でもいいこともありました。近所に私の事務所が出来ました。労働相談などもここでお受けすることができます。大勢の仲間の方々が物心両面で援助をして下さいました。カンパの振り込み用紙に書かれた「頑張って」の言葉が胸に沁みます。その仲間たちに集会などでお会いしたとき、私は深々と頭を下げます。笑顔で「しっかりね」と言われ、返す言葉もありません。本日5月1日から使用可能です。でも今日はメーデーです。娘たちを誘ってこれから日比谷に出かけます。
 その娘ですが、なんと嬉しいことに4女が私の仕事を引き継いでくれます。4月はとにかく印刷の仕事の約束事をいろいろ覚えてもらいました。でも実際は本のカバーかけや、何千通という封筒のシール貼りや何万枚ものチラシの発送で荷造りの連続で、やはりおもしろくないんじゃないかな、後悔しているのではないかなと心配しました。無事ひと月が過ぎました。若い人はいい。DTPのソフトの使い方も何種類でもすぐ覚えてくれます。でも本当に嬉しいのは、単に若い人がいてくれることではなく、娘が母のこれからの何年かを支えるつもりで就職してくれたことなのです。 
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